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人が果たして本当につながれるのかどうか、いまだに分からないです。夫婦だってお互い24時間一緒にいるわけでもないし頭の中が見られるわけでもない。どんなに近くにいてもどんなに長く一緒にいても、本当につながるのかどうか分からないです。でも、分からないにもかかわらず、「きっとつながったんじゃないかしら」とお互い同時に思うことがあるというのは尊いことだと思います。
 それが第三者に対して証明できるつながり方か否かということなんて、あんまり意味がないですよね。数値化できるものでもないし、とても曖昧なものだから難しい。人に説明しようとすると、かえって不自由になるかなって思います。
 若いときは、そういうことに対してすごくストリクト(厳格)で、「人に説明できるもの以外は確かじゃない」と思っていました。でも、「説明はできないけど確かなものがある」と思うことは、結果として自分や他人を楽にしたり、自分の周りに価値のあるものをたくさん見つけるためのヒントを与えてくれて、誰かの役に立てる考え方なんじゃないかなっていう風に思うようになったんです。

「説明はできないけど確かなもの」 小島慶子さん - 今村陽 [写真]細川卓 - この人に聞きたい 本の話 - コラム別に読む - 書評・コラムを読む - BOOK asahi.com:朝日新聞社の書評サイト
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